2006年から、ひょんなことからクレジットカードマニアになりました。マニアになって知識を得ると、面白くもあり、マイルなどで得することも多くなり、身近な人にこうした知識を伝えたいという気持ちが高まってきました。
私がこのサイトで紹介するのはダイナースプレミアムカード、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードなどいわゆるプレミアムカードと呼ばれているものを中心とした使いこなしです。プレミアムカードの情報については、カードの基本的な機能・情報について書かれているサイトはあるのですが、実際にマイルをどのように貯めて、どのように使えるのか。高い年会費に見合うだけの価値があるのか。そうした実用的な情報が乏しいという現状があります。そこで、私のつたない経験ですが、参考になればと思って書いてみました。主にマイルによる特典航空券の利用を中心に、年会費の元が十分に取れる、いやそれ以上の価値を感じるという点を書いてみました。
主にプレミアムカードの利用を前提に書いていますので読者対象は限られてくる記事内容ですが、ご容赦くださいませ。
速報 「ダイナースクラブのマイレージ改悪の悪夢と、対策」 平成28年1月2日(土)
三井住友トラストクラブになってから、次々とマイル移行に関する改悪が続いており辟易します。
多くの皆様も既にご存じのように平成28年2月1日から年間移行マイル数の上限が設定され、年間10万マイルまでの移行となります。ビジネスクラスの特典航空券を利用する場合これは結構致命的な改悪と言えます。例えば、ユナイテッド航空でヨーロッパ行きのビジネス航空券をとろうとすると一人15万マイル、家族3人だと45万マイルを一気に移行したいわけですが、年間10万マイルの制限がつくようになると、5年かけての移行ということになり、全くもって間に合いません。事実上、多くのマイルの必要な使い方ができなくなるということです。
このことへの対策としては、移行制限のないカード、ANAダイナースプレミアムカードにすることくらいしか思いつきません。
しかし、実はもうひとつ隠された改悪があることがわかりました。CITIカードの時代には、ダイナースプレミアムカードから、ANAダイナースプレミアムカードに切り替えの際にはポイントがそのまま移行されました。ところが、三井住友トラストクラブになってからは切り替えの際にはポイントは失効するようです。これも恐るべき改悪としか言いようがありません。これまで素直にプローパーカードとしてのダイナースプレミアムカードを持っていた人は、こつこつとカードを使ってポイントを大量に貯めている人がいたとして、平成28年2月1日からは年間10万マイルしかマイルの移行が出来ません…という制限が加わり。では…、と制限のないANAダイナースプレミアムカードに切り替えようとすると「ポイントは全て失効しますが、いいですか」という恐ろしいことを言われます。
実は、この話は、私の友人の状況そのものなのです。今日、ダイナースプレミアムカードを持っている友人と話していてわかったことが上記の状況だったのです。たまたま、友人は私の以前からのすすめでANAダイナースプレミアムカードに切り替えようかと、プレミアムデスクに電話すると上記のことを言われたそうです。
これに対する対策はただひとつ、1月中に全てのマイルをユナイテッド航空のマイルに移行すると言うことです。(デルタ航空やアメリカン航空に移す手もあるのですが、一番使いやすいのがユナイテッド航空だと思いますので)
2月1日からはユナイテッド航空に移行するのに10万マイルの制限がつくようになるので、1月中であれば100万マイル一気に移行できます(友人は100万マイルもためていました)。ユナイテッド航空のマイルは1年半で失効するというルールがあるものの、1年半以内に1マイルでも増えるとか減るとかの変化があれば、1年半がリセットされます。例えばANAの国内線に乗った時のマイルをANAにためるのではなくて、ユナイテッド航空のマイルとしてためればマイルに変化が生じるのでそのたびに1年半がリセットされます。ユナイテッド航空のマイルを使って特典航空券を予約した場合もマイルが減りますので1年半がリセットされます。ユナイテッド航空のマイルを使ってANAの国内線をとることもできます。
ユナイテッド航空に100万マイル一気に移行しておけば、そして、1年半の失効を避ける注意さえしておけば、マイルは温存されて、使いたいときに使いたいだけ一気に使えますので年間10万マイルの束縛から逃げることができます。
僕の友人の場合、このようにユナイテッド航空に100万マイル一気に移行して、その後、通常のダイナースプレミアムカードをANAダイナースプレミアムカードに切り替えて、今後はANAのマイルとして貯めて使うことを考えるのが一番良いとアドバイスしました。
もし、これと同じ状況の方がおられましたら、是非とも”今月中に”ユナイテッド航空にマイルを移行してください。それがベストと考えます。もし、2月1日以降にこの記事を読まれて手遅れになられた方…、お気の毒としか言いようがありません。一応、プレミアムデスクに抗議を申し入れられるとよいとは思いますが、おそらく会社の方針としてマイレージのサービスを制限して利益を確保していこうということなのだと思います。しかし、怒りが故に大量に退会者が出てくると、考え直すかも知れませんね。