アメリカンエキスプレスゴールドカードを利用している人に対して、アメリカンエキスプレスが優良顧客と思った人に対してインビテーションを送るという形で招待された人だけが持てるカードです。
アメリカンエキスプレスプラチナカードでは、本会員に対して2枚目のACカードと呼ばれるものを発行してくれます。これは、名前は本会員なのですが、別の番号のカードでして、請求は同じ銀行口座に請求されます。このカードの用途は各自で考えられたらいいわけですが、例えばACカードは海外旅行用とか、というのも海外旅行でカード情報をスキミングされて悪用された場合などに、カードの再発行になりますので、分けて使うとか、ネット決済の際に使うとかがあるでしょう。あるいは、個人用のカード利用と、事業用の立て替え分の利用とにわけて使うというのもあるでしょう。
さて、このカードの年会費もダイナースプレミアムカード以上に、136,500円ということもあり、メリットがあるのかどうか、迷うところであります。しかしながら、ダイナースプレミアムカードのマイルのメリットほどではないにせよ、このカードにもダイナースプレミアムカードにはない多くの利点がありまして、私の個人的判断としては払うだけの価値のあるカードと結論づけています。サービスの内容が多岐にわたるので、全部は書き切れませんが、アメックスプラチナの魅力的なサービスを説明してみたいと思います。
《マイルのたまる割合》
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードでは、基本は100円の利用で1ポイント、1ポイントは1マイルに移行されるので、100円の利用で1マイルの割合でたまります。ダイナースプレミアムカードのようにボーナスポイントもありません。前述したように1マイルに5円相当の価値があるとしたら、100円に対して4円の還元、つまりマイルとして効率よく利用すると4%の還元率と言うことになります。年間350万円のカード利用に対して3万5千マイル=14万円相当のマイルの価値が還元される。これで年会費の元が取れているという計算になります。
《マイルの有効期限》
アメリカン・エキスプレス・カードのポイントには有効期限がありません。ですから、長年にわたりポイントを貯めておき、いざとなったら移行したい航空会社のマイレージに移行して利用すると言うことが可能です。有効期限がないというのはとても大きな利点です。
《マイルの使い方》
アメリカン・エキスプレスは、全日空、日本航空、チャイナエアライン、デルタ航空、ヴァージン アトランティック航空、タイ国際航空、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、アリタリア航空、フィンエアーなどのマイレージにポイントを移行することができます。その中で、実用的なマイル移行先として考えられるのが、全日空、日本航空、デルタ航空の3つです。
ANAは年間8万マイルという移行制限があるので、ビジネスクラス利用を考えると利用価値は低いです。
JALは年間15万マイルと若干制限が緩いので、2年かけて30万マイル移行するとか、JALカードでもマイルを貯めている人は有効利用できると思います。
デルタ航空へのマイル移行制限はないので、ヨーロッパビジネス=120,000マイル(エールフランス)、米国ビジネス=120,000マイル(デルタ)などにされるとよいのでしょう。デルタ航空のマイレージは有効期限はありません。ただ、日本国内でANA, JALに乗ってもスカイマイルには加算できません。
《Priority Pass》
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードのサービスとしてPriority Passが無料で発行されると言うことがあります。Priority Passは国内外500カ所以上の空港ラウンジを無料で利用できるサービスです。ただ、ビジネスクラスでの旅行をはじめるとラウンジサービスは自動的についてくるのでPriority Passを利用する場面が少なくなってきてしまうのがたまにきずです。Priority Passは家族会員にも発行されます。最近年会費の値上げに伴い、同伴者一人も無料になりサービスが向上しています。
《キャセイパシフィック航空/ゴールドメンバーシップ》
キャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブのゴールド会員になれるというサービスがはじまりました。キャセイパシフィック航空はワンワールドの航空会社で、ゴールド会員になると、ワンワールド・サファイア・ステータスという資格がついてきます。この資格があると、ワンワールドの航空会社を利用する場合に、エコノミークラスの航空券でもビジネスクラスのラウンジが利用できます。チェックインの際にはビジネスクラスのカウンターでチェックインができます。登場の際にも優先搭乗の扱いになります。手荷物もPriorityという優先の扱いになり、荷物の受け取りの際には優先的に最初に出てくるようになります。
こうしたサービスはキャセイパシフィック航空を利用するときだけではなく、ワンワールドの航空会社、すなわちJAL、アメリカン航空、ブリティッシュ航空、フィンエアー、カンタス航空などのエコノミークラスを利用する際にもこのサービスが受けれます。
身近な例では、JALの国内線を利用する際に、優先チェックイン、手荷物優先取り扱い、優先搭乗、さくらラウンジの利用などができるようになり、とてもありがたいサービスと言えます。
こうした航空会社の上級会員向けのサービスは、通常、JALやANAに年間5万マイルほど乗らないと上級会員になれないので、出張で米国やヨーロッパに年間5回以上出かけるような人でない限りなかなか受けられないサービスです。アメックスプラチナを持っていれば、ワンワールドの上級会員の扱いになるわけなので、とても素敵なサービスと言えます。
ちょうど、このサービスが始まると同時に年会費も10万円から136,500円に値上げされましたので、値上げによって達成されたサービスとも言えますが、私の目から見れば、年会費の上昇に十分見合うサービスと感じています。
私の場合、海外旅行はビジネスクラスで行くことが多く、ワンワールドの航空会社のエコノミーに乗ることがないのであまり恩恵にあずかることができません。JALの国内線に乗るときに利用できればいいのですが、カードを持って行くのを忘れたりしてまだなかなか利用できていません。
《家族カードの利点》
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードには、家族カードというものがあります。4枚までは無料で発行してくれます。アメリカンエキスプレスは米国の会社であることからか、家族の定義は必ずしも戸籍上の婚姻関係や親子関係を意味しているわけではないようです。同居している人であれば、籍の入っていない関係もOKという考え方のようです。
家族カードを発行した家族にもカードの様々な特典が利用できるようになりますのでお得です。空港ラウンジの利用(多くの場合同伴者1名も無料、ご主人と奥さんとでカードを持っていると、同伴者二人と言うことで子供2人まではラウンジ利用が無料)、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、個人賠償責任保険(最高1億円)などなどのメリットがあります。