飛行機に乗ると、たいていANAカードに入りませんか? JALカードに入りませんか? としつこいくらいに勧誘があります。そして、多くの人は、こうしたカードに入ってマイルを貯めるのが得であると思ってANA, JALのマイルを貯めている人も多いと思います。
しかし、ANAカード、JALカードで普通にマイルを貯めた場合、ANA, JALともにマイルは3年間で失効してしまうという落とし穴があります。多くの人は、これでマイルを無駄に失効させてしまうことになります。
これはとてももったいないことで、欧米のマイレージシステムでは、このように3年間で強制的に失効するということはありません。デルタ航空のスカイマイルでは有効期限はありません! ユナイテッド航空のマイレージプラスでは有効期限は1年半ですが、マイルが1マイルでも増える又は減るという変化があれば、その時点で有効期限はさらに1年半にリセットされます。なのでスターアライアンスの飛行機に乗りマイルを増やす、あるいはユナイテッド航空のマイルがたまるクレジットカードを使ってマイルが増えるという変化がありさえすれば、事実上無期限のように運用可能です。アメリカン航空も同様で1年半ですが、ユナイテッド航空と同じようにマイルの変化があればリセットされるので、事実上無期限のように運用可能です。
ANAカードのクレジットカードでマイルを貯めるときには、自動移行、都度移行が選べるようになっています。自動移行にしますと、勝手にANA, JALのマイレージに移行され、3年間で失効の対象となります。都度移行にしますと、クレジットカードのポイントとして貯まり、貯まった時点で、つまり特典航空券の予約を取る時点でANA, JALのマイレージにまとめて移行して特典航空券の予約をするという使い方ができます。ただし、多くのANAカードは、ポイントの有効期限は2年間です。つまり、マイルへ移行する前のポイントの状態で2年間引き延ばし、ポイントが失効する前にマイルに移し、マイルの有効期限が3年間なので、最大5年間引き延ばして貯めることができますが、それでも5年たつと失効します。移行操作を忘れていると失効させてしまいます。
JALカードでは、ポイントの状態で引き延ばすということができないので、マイルは3年間で失効の対象となります。
これには例外があり、ANAアメリカンエキスプレスカード、ANAダイナースカードのふたつです。このカードは、ポイントの状態で無期限に貯めることができます。そして、貯まったところで一気にマイルに交換して特典航空券を予約することができます。ANAのマイルを貯めたい方にはこの二つがお薦めですね。
ということで、日本の航空会社のクレジットカードでマイルを貯める場合には、失効という落とし穴がありますので、ご注意ください。